超起業学校では、起業を志す学生・25歳以下に向けて、若手起業家に直接起業・キャリア相談ができるイベント「オンライン寺子屋」を開催しています。
今回は、その第5回イベントの模様をお伝えします!
>> オンライン寺子屋とは?
ゲスト起業家は…社長のカバン持ちを始めとした、就活・web事業に取り組まれている津田 武さん!
イベントでは、ゲスト起業家に現在の会社までの道のりや事業内容についてお話をもらいつつ、その後直接個別で相談ができる、起業相談コーナーの二部構成でお送りしています。
第5回は、就活支援事業にも取り組まれるニューインデックス株式会社 代表取締役社長の津田 武さんをお招きし、起業・就職を含めたキャリア選択についてお話しいただきました。
ニューインデックス株式会社はWeb事業を中心に世の中の「あったらいいな」をITで具現化すべく事業を行っている会社です。例えばインターンのメディアである「社長のカバン持ち」や、従来の就活の仕方を逆転させたダイレクトリクルーティングのwebサイト「ガクセン」などの事業をされています。
ガクセンと社長のカバン持ち
ガクセンとは?
従来の就職活動は学生が企業の情報を見て自分でエントリーをするという形式ですがガクセンはその形式の全く真逆の発想で、企業が学生を選ぶという新しい就活のスタイルの就活メディアです。何か行動を起こしている厳選された学生とプロのライターが実際に会い取材を通じて学生を記事として書き上げてくれるそうです。
社長のカバン持ちとは?
社長に同行して、学生がカバン持ちインターンを体験できるサービスです。社長の記事がwebサイトに書いてあるので、この社長とぜひ会ってみたいなと思ったらカバン持ちを申し込みする、というようなメディアになっています。
起業をするか就職をするのか迷っている人は、一度社長を近くで見ることをお勧めする、とのことでした。
津田さんが事業に込める思い
津田さんがミッションとして掲げているのは、日本を元気にしたい!ただそれひとつだそうです。手段は様々ですが日本を守り抜くために若者を守ろうと考え、その若者の可能性や選択肢を仕組みによって最大化させると決め、それをもとに社長のカバン持ちを始めとするサービスを始めたそうです。これらのようなサービスは人生の新たな価値観と選択肢を与えてくれるので是非利用して欲しい、とお話しいただきました。
小学校〜大学入学までの生い立ち
続いて津田さんの生い立ちについてお話しいただきました。
小学生のときお父様が起業し上場させるなど、起業が身近にあった津田さん。自分で会社をやろうと思ったきっかけとして、中学生時代の家族での食事中にふとお父様が「会社を経営するのが一番楽しい仕事だ」とお話しをされ、その際に漠然と自分で会社経営をしよう、と目指すようになったそうです。
そんな津田さんも高校時代には偏差値15という今では考えられない成績だったそう。そこから死ぬ気で1日16時間勉強し赤本を300回やることで、「行く大学なんかない」と学校の先生に言われたところから、無事に志望大学に合格したそうです。
起業のきっかけとなった大学生時代
大学1年生の時にインターネットが登場しどハマりしたと津田さん。大学にも行かずに朝から晩までパソコンに向かって廃人のようにインターネットをしていたそうです。Googleがまだない時代、Yahooを使っていたそうですが全然面白くないと感じており、面白いサイトを作りたいという想いからまとめサイトを作成していたそうです。そこから広告事業に発展させ、1000万円ほどの広告収入を稼いだそう。それが現在の会社の元手になっているそうです。
大学卒業後は、インターネットをもっと勉強したい、という想いから本場であるアメリカのダラス大学院MBAに留学したそうです。
覚悟を決めて入社した会社でのエピソード
大学院を卒業後、将来は自分で会社を経営したいと思っていたため、ITの営業ができるところということで、人事の方と波長が合うと感じた新日鉄ソリューションズに入社をしたそうです。
実際入社した当時は、配属2日目にして朝5時まで残業し朝8時に出社…という生活を送っていたそうです。しかし起業後には徹夜で資料を作るということもあり、体力作りとしては良い経験だったとお話ししてくれました。
立ち上げた会社での苦労話
カネなし、コネなし、アイデアなしという何もない状況から、新日鉄ソリューションズを退社し後輩と2人で会社をやると心に決め、ITの受託開発を行い始めたそうです。初めの仕事として証券会社の案件を取れたそうですが、決済の判子を押す前日になんとリーマンショックが起き案件獲得に失敗。しかし、その後ひたすら営業を行い、津田さんのお兄様のツテでなんとか首の皮一枚繋がったそうです。その際にお兄様から言われた、今後同じように困っている起業家がいたら同じように助けてあげろ、という言葉に心を打たれたそうです。
成功するための就職活動について
ここからは津田さんが大学でも講演されているという就活の話題に。
面接で必ずといってよいほど聞かれる上記の質問、実は3つで1つのセットとしてロジカルにつながっているそうです(赤字部分が質問の本質となっている、と津田さん)。エントリーシートを生み出したというIBMの今井さんに直接聞いたとのことなので、参考になりますね。
就活も固定概念を外すことが大切だそうです。そんな津田さんが就活生に戻ったらすることとして、
1.人事の読む本を読む
2.直筆の御礼ハガキを出す
3.提案書を持っていく
4.何か質問はありますか?という質問には、ホームページを印刷し気になったところを質問する
5.目の前で印鑑を差し出す
6.落とされたら?電話をしてすぐアクションを起こす
通常の就活では教えてくれないこれらの方法も、大学の講演等で話しても8割9割の人はやらないのだとか。だからこそやったもの勝ちと、津田さんから教えていただきました。
「社会にでたら会社は面白い仕事を用意できない。そこにはただ仕事を楽しめる人がいるだけ」という言葉もいただきました。1万時間の法則に従い3年は辞めないマインドでいるべきだそうです。
就活に関する貴重なアドバイスをいただいたところで、津田さんからのお話しが終了しました。
質問・相談や事業の壁打ちもできる、起業相談コーナー
起業相談コーナーでは、参加者から当日or事前にもらった相談や質問を、津田さんに答えていただきました。
・インターン参加後に本選考につながる学生の特徴とは?
・将来に対して希望が持てないです自分にはできないんだと思うのではなく自分はこれをやるこれを達成するという自信や覚悟を持つにはどうしたらいいですか?
・起業したいがお金がないです。学生でもどのように資金を集めれば良いのか?
・会社員で働くのと経営する側で最も違ったことは?
などといった質問がされ、前回に続き自分の考えている事業内容を壁打ちする学生もいました。
津田さんのプレゼンを通じて、就活や起業へのキャリアについて考えるきっかけになったのではないではないでしょうか?
今後もオンライン寺子屋は月1ほどのペースで開催していきます。
それでは、また次回のオンライン寺子屋でお会いできればと思います!