概要
超教育協会は2024年10月30日、東京インターハイスクール 学院長の渡辺 克彦氏を招いて、「教師なし、授業なし、教科書なしで成功する子どもたちの話をしましょう。自学自習の環境を提供する東京インターハイスクール(TIHS)!」と題したオンラインシンポジウムを開催した。
シンポジウムの前半では、渡辺氏が東京インターハイスクールで実践している「学び」について講演し、後半では超教育協会理事長の石戸 奈々子をファシリテーターに、視聴者からの質問を織り交ぜながら質疑応答が実施された。その後半の模様を紹介する。
>> 前半のレポートはこちら
「教師なし、授業なし、教科書なしで成功する子どもたちの話をしましょう。自学自習の環境を提供する東京インターハイスクール(TIHS)!」
■日時:2024年10月30日(水) 12時~12時55分
■講演:渡辺 克彦氏
東京インターハイスクール 学院長
■ファシリテーター:石戸 奈々子
超教育協会理事長
▲ 写真・ファシリテーターを務めた
超教育協会理事長の石戸 奈々子
シンポジウムの後半では、超教育協会の石戸 奈々子をファシリテーターに、視聴者からの質問を織り交ぜながら質疑応答が実施された。
親が子をインディペンデントラーナーに育てていくためには良質なコミュニケーションが必要
石戸:「明蓬館高等学校ができたことによって、東京インターハイスクールはGiftedの子どもたちを主な対象とされているという説明がありました。始められた頃というのは既存の学校には馴染めない子どもたちに対する学校としてスタートされたかと思いますが、Giftedと呼ばれるような子どもが多かったゆえに、よりGiftedにフォーカスをしたカリキュラムを提供するようになったということでしょうか」
渡辺氏:「東京インターハイスクールは、Giftedの子どもたちだけにフォーカスをしているわけではありません。パーソナルラーニングを推進していますから、高校の卒業資格だけもらえればよいという生徒から医学部を目指したいという生徒までいますし、このシステムだと飛び級ができるから利用したいという生徒もいます。『Everyone is Welcome』の精神で、たまたま入学する生徒にGifted傾向の子どもたちが増えているという感じです。一方、明蓬館高等学校は、もともとインターネットを活用した個別指導の学習環境を提供しようとしてスタートし、そこから発達障害の生徒に寄り添うような日本の高等学校としても成功しています。それだけではなく、明蓬館高等学校では、バレエで留学する生徒も多く募集しており、ヨーロッパでバレリーナとして活躍しようという人が日本の高校の卒業資格を取るために100名も在籍するようになっています。
このようにフォーカスの違いはありますけど、スペシャルニーズを満たすためにさまざまなサービスを展開しているというのが、我々のグループ校のあり方です」
石戸:「2024年8月に12歳でアメリカの大学に進学した東京インターハイスクールの卒業生の話が話題になりました。システムについてもう少し詳細を伺えますか。毎月卒業する生徒がいて、単位を取った時点でいつでも卒業できるという仕組みは認識していますが、同時に日本とアメリカ・ワシントン州の高校の両方の卒業資格を得られる仕組みもあると思います。どのように卒業に必要な単位を取っていくのか、学校としてその仕組みが興味深いです。また、ご講演中に触れていた『東京インターハイスクールは学校というよりシステム』、『システムと環境とサポートがある』というお話が非常に印象的でした。システムと環境、サポートの3についても詳細を伺えればと思います」
渡辺氏:「東京インターハイスクールには学期末や学期の始めという考え方は全くありませんので、月単位で入学と卒業が決まるという完全単位制です。単位さえ満たせば、その時点で卒業になります。オンラインで授業を受けられるので、世界中どこからでも入学して卒業できます。だから、全く会ったことがない生徒が入学してきて卒業してしまうというケースもたくさんあります。面接もオンラインだけで実施しています。
さらに皆さん『えっ?』と思うのが日本語でも英語でも学習できることです。『アメリカの高校なのに日本語で学習できるの?』と思われる方が多くいらっしゃいますが、実際、ワシントン州にはたくさんの先住民族がいますので、昔からネイティブアメリカンの言語で学習して良いという考え方があります。カリフォニア州でもメキシコとのボーダー近くに行くと、公立校でもスペイン語で教えるというリベラルな考え方がありますが、ワシントン州には先住民族がいることもあり、もともと言葉は学びの手段で、言葉を手段として学ぶという考え方があります。自分が一番得意、または学びやすい言語で良いという考え方から、東京インターハイスクールでも英語でも日本語でも学習できるようにしています。
このポイントは非常に大事であり、近年では言葉だけではなく、図書館に行くか、Googleを使うか、先生に聞くか、ChatGPTを使うかなど、学習方法の手段がたくさんあります。学校に行かないで塾で学ぶか、学校に行かないでアルバイトを通して体験学習するかなども選択できます。言語も含めて全てが学びの手段と資源であり、学びはその先にあり、もっとも自分が学びやすい手段と環境を探しだす能力が学びの本質として一番大事だと考えています。
こうした考え方があって、東京インターハイスクールでは日本語でも英語でも学習でき、24単位を取得すると日本の高校卒業資格とアメリカ・ワシントン州の高校卒業資格を取得できます。日本語で高校卒業認定資格を同時に取ることによって、アメリカの高校の卒業資格を認めていないような日本の国立大学を受験することもできます。
また、東京インターハイスクールはカリキュラムも自由です。大学の受験勉強や、資格試験で学習したものを単位として認めています。仕事や趣味を単位にするPBL(Project Based Learning/問題解決型学習、課題解決型学習)の考え方にもとづいた『実務学』という科目もあります。例えば、自分で関心のあるプロジェクト(起業もふくめ)立ち上げ、それを実践・実現していく中で学んだことを単位にしていけるのです。
さらに前籍校の単位も活用できますので、特に海外からの帰国生の場合はこのシステムを利用して、前籍校の単位に加えてTOEFLのための学習も合わせ、国際教養学部を受験する生徒もいます。通学の義務はありませんが、通いたい生徒は渋谷キャンパスのグループ学習に参加することもできます。
我々はコミュニティと言っていますが、自分の目標があって、自分のやり方で決めて、自分で責任を取っていく生徒が集まり、「大人の世界」を構成しています。コーチからのサポートはありますが、全部自分で決めなければいけません。こういう生徒たちが100人以上も集まれば、当然ながらみんなでリスペクトし合わないと、物事が進みません。そこに自立した大人のコミュニティがあり、お互いにサポートをし合って自分の目標を達成していきます。目標のない生徒の場合は、目標を見つけるためにそこに行けば、『こうやって留学準備をしているのか』、『こんなことをしながら大学の受験準備をしているのか』など、年齢もバックグラウンドも考えていることも違う人たちが何をどうしているのかを知ることもできます。
目標を生徒だけで実現していくのは難しいこともあるので、担任の学習コーチがコーチングのアプローチ方法でパーソナライズラーニングを具現化し、生徒の学習を単位化することで卒業に向かって頑張ってもらう仕組みです。
パートナーとして大手塾のトフルゼミと提携しています。受験においては勉強のみならずテクニカルな部分がありますので、トフルゼミとのパートナーシップにより、テクニカルな情報やノウハウも塾という専門家から入手することができます。
分かりやすく説明すると、学習チームビルディングです。生徒がプレイヤーで担任の学習コーチがマネージャー、そしてプレイヤーとマネージャーが、自分の学習チームを作るという考え方です。そのチームの中には、塾の先生がいるかもしれませんし、趣味のピアノのインストラクターが参加してくるかもしれません。そういうパーソナライズドチーム作りと運営を通して、自分の目標に向けて学習を進めます」
石戸:「子ども一人ひとりをきちんと大人扱いしているのですね。一人ひとりの主体的な学習、それに合った学習をサポートする学校だということがとてもよく伝わってきました。
一方、いろいろな背景や事情を持たれて、この学校を選択されている方もいらっしゃるかと思います。例えば、過去につまずき体験があって必ずしも現時点では主体的に学習に取り組めなかったり、もしくは特性があって主体的に学習するには工夫が必要であったりという子どもたちもいらっしゃるのではないでしょうか。そういった子どもたちに対してどのようなサポートをしているのか、馴染むのが難しい子どもたちもいるのかなども教えください」
渡辺氏:「歴史的な背景から見ると、20年前は不登校という言葉すらなく、登校拒否と呼ばれる子どもが家にこもっていました。そういった子どもに対して、『登校義務がない。アメリカの高校卒業資格を取得できる』と説明するだけで、入学してみようかなという人もいました。自分で登校するかしないかを決められると言った途端に『だったら入ってもいいなぁ』となったのです。そのような時代からすでにコーチングアプローチで、子どもたちをひきこもり状態から外に向かわせるようなノウハウを積み上げてきています。当校にはそういったことを10年、20年とやってきている学習コーチが15名以上もいます。学習コーチは、教育のプロではなく、子育てが終わった主婦やまさに子育て中の母親といった方々です。やってみたいと志願して我々の研修を受けた人たちです。生徒を1人、2人と受け持ってサポートをしてくださり、10人ぐらいを受け持つようになって個人事業主としてやられている方もいらっしゃいます。そういう人たちにノウハウがあると理解いただくのが一番よいのかなと思います」
石戸:「視聴者からも質問がきています。『どんな授業科目で誰がどう教えて、何をクリアすれば単位をもらえるのか、具体的な例を教えていただきたい』というものです。教えるという概念自体が東京インターハイスクールとは違うのかもしれませんが、例えばアルバイトやボランティアも単位になるということでしたが条件があるのではないかと思います。本人との相談の上で決めていらっしゃるのかと思いますが、どういう設計にされていらっしゃるのか教えていただけますか」
渡辺氏:「アルバイトの場合は個別にそれぞれ違うわけですが、英語の授業をどのように展開するのかという話で言えば、英語の授業はありません。グループ学習で英語をしゃべろうという環境はありますが、授業という捉え方では我々は考えていません。では、どういう形で英語のレベルを上げていくのかは個人が決める話です。例えば留学したいから英語はどうしても必要だとすると、TOEFLテストで100点を目指すために英語の専門塾に行くのが一番よいわけです。TOEFLテストの学習そのものを単位として認めることを、コーチと生徒が前もって交渉して決め、その学習計画に沿って学習が進んでいるか進捗状況も含めてチェックしながら単位として認定していきます。
例えば英検1級を目指しますと目標を立て、結果的に合格しなかったとしてもその間のプロセスが認定されていれば単位化されます。どちらかというと成績重視や結果重視ではなくプロセス重視です。そのプロセスをマンツーマンのコーチが、プレイヤーである生徒と一緒に管理・実践していくというやり方です。学校という概念では『これはやらなければいけません』、『このベルまで達しなければいけません』という考え方になりますが、我々には全くそれがないのです。
人それぞれがSpecialだという考え方からすると、そのスペシャリティに向かって、どのようにチームづくりをするかを中心に考えています。考え方が自立した大人でないと実践できないシステムです。自分流に目指してインディペンダントラーナー(大人)に成長してもらう、それをこのシステムとサポートと環境を利用して目指してくださいという考え方です。生徒たちのことを全く子供扱いはしていません。一般の学校の方々からすると、『いや、それは学校じゃない』と思うかもしれません。まさに学校ではありません。自立学習者が利用するパーソナライズラーニングシステムです」
石戸:「このような質問も複数の視聴者からきています。まず、『どういう状況を満たすと入学できるのでしょうか』というものです。また実際に卒業までのことに関する質問もきていて、『評価の仕組みをどうしていて、最短でどのぐらいで卒業できるのか』というものです。それから『卒業後の進路』に関するものもきています。この3点について教えてください」
渡辺氏:「入学についてはアメリカの高校ですから、日本の中学3年生の年齢から本科の単位を履修できますので、中学校の卒業資格を持っていれば本科はすぐ入ることができます。入試については、入学面談はありますけれども、それをクリアできれば合否は問わない仕組みとなっています。そういう意味では、誰でも入学できると理解してください。まさにGifted(ギフテッド)からDisabled(デスエイブルド)まで、自分の目標を持っていて、または目標を探したいから、このシステムを利用したいという方々はウェルカムだと考えています。
最近は中学生の年代も多くなっています。我々はミドルスクールのプログラムを持っているわけではないのでジュニアコースと呼んでいます。ほとんどの中学生の方には中学に籍を置きながら、我々をフリースクールとして位置付けて学習してください、と勧めています。先ほどの12歳で大学に入学したような生徒は、目標がはっきりしていることです。彼女の場合は、10歳の時にサマーキャンプでバークリー音楽大学の先生に会って、『君は高校を卒業したらすぐバークリーに入れるぐらいのレベルだよ』と言われたことで、『じゃあ頑張ってみよう』と当校に入学して頑張ったわけです」
石戸:「入学してからの評価の仕組みはどうしていますか」
渡辺氏:「評価の仕組みは基本的に各学習コーチが評価をしていくというプロセスです。相対的な評価ではなくて、絶対的にその生徒に対しての目標なり、進捗の状況なり、達成度がどうかなりを全部評していきます。それに対して、他のコーチも関わってその評価が妥当かどうかというのを決めていきます。学校的な評価システムではなく、どちらかというと非常に主観が入るような評価システムとなっています。ただ全部、スペシャルな点から考えますので、この生徒はこういうスペシャリティがあるから、こういう評価をするべきだというところを重要視したプロセスです」
石戸:「進路への関心もみなさん高いようです。先ほどから出てくるお話は、飛び急して低年齢で卒業するという話が多いですが、そういう生徒が大多数なのですか。在籍している生徒が選択する進路、キャリア設計に関してはどうなのでしょうか」
渡辺氏:「ホームページの進学実績を見て頂ければ分かりますが、ほとんどの生徒は日本の一般的な大学に進学しています。特別に医学部に進むような生徒の場合は、このシステムを利用して難関大学医学部受験コースの塾に通って、それを単位にして、受験準備をします。例えば、午前中に医学部受験塾に通い、午後は病院でアルバイトを実務学の単位にして、本当に自分は医者になりたいのかということを自問自答しながら医大に進む生徒もいます。実体験も含めて様々な学習を通して自分自身を知るプロセスが、このシステムを利用することで可能になるのです。
一般的な学校だと『この成績ならこの進路だ』と指導されるところを当校ではそのやり方も、自分の考えも、自分で決めなきゃいけません。例えば、早稲田大学に行きたいのであれば、どのような方法で早稲田のこの学部に行けるのかをオープンキャンパスなどで教授に会い、その教授からさまざまな情報を得て、準備しなければいけないのです。実際にそういうつながりから、大学に進んでいった生徒もいますので、一般的な方でも進学ルートではなくて、自分で進学ルートを作るアプローチもされています。だんだん大学自体でもそういう生徒の方が面白いという考え方にもなっていますので、当校の生徒はこれからもチャンスがあるのではと考えています」
石戸:「高校3年間をそこで過ごして大学へ進学する生徒が多いけれども、その3年間の過ごし方というのというのが、より自分自身を理解したり、自分の本当に選択したい進路をしっかりと設計する時間を取れるような学校だと理解をしました」
渡辺氏:「そうですね。2年で卒業して、残りの1年のギャップイヤーの手前で進路を探していく生徒もいます」
石戸:「本当に長くこの分野を開拓してこられた学校かと思いますが、通信制高校に対する注目が集まっていて、なおかつ非常に面白い形での学びのスタイルを開拓されている通信制高校も増えてきています。先陣を切ったお立場から、今の状況をどう見ていらっしゃるのかということと、これから先の日本の教育の環境づくりに関してメッセージをお願いします」
渡辺氏:「私は教育の人間でもないし、教育のバックグラウンドを持っているわけではありません。今でも先生と呼ばれるのはちょっと違うという違和感を持つ人間ですが、やはり学校は変わらなければいけませんし、教育も変わらなければいけません。日本における飛び級の人数を見て愕然としましたが、そんなこともアメリカのGAFAMにやられてしまった背景にはあると感じています。
やはり学校が変わるには時間かかります。今まで成功していた部分もありますし、ノウハウを溜め込んで素晴らしい教育の仕方を先生方もされてきてシステムをしっかり整っています。ただし、これからはAIの進化を考えても、ものすごい勢いで変わらなければいけません。
例えば、タブレットの導入についても、アメリカでタブレットが導入された時に多くの先生が私に言ったことは、『これで生徒とコミュニケーションできる』というものでした。タブレットは教科書や教材を表示する端末ではなく、各生徒の状況が瞬時にわかるものだという考え方のです。それがわかれば、自分からの声がけも、指導もパーソナルにできます。そのためのコミュニケーションツールだという考え方です。
かたや日本はどちらかというと、教科書の代わりです。そのあたりを変えていかなければいけないと考えています。ポイントはやはりコミュニケーションです。
学校もそうですが、もっとも大事なのは家庭のコミュニケーションであり、親として子どもに対するコーチングです。親は子を大人であるインディペンデントラーナーに育てるために何をしなければいけないかというと良質なコミュニケーションです。その実践に向けて、コーチングのノウハウを少しでも学んでいただければと思います。声がけ一つが変わり、親子関係も良くなりますし、その子が突然、学校に行きたくないと言った時でも、さまざまな展開を親自身が考えることができます。
学校も大事、先生も大事ですが、一番大事なのは大人一人ひとりが子どもに対しどのように接していくかの発想を変えていくことです。『空気を読む』、『暗黙の了解』などというものは、この世の中ではだんだん通用しなくなってきていますので、多様性に対してはコミュニケーション以外にありません。
締めくくりとして、麹町中学校長を務めていた工藤 勇一先生がおっしゃっていたことで、その通りだなと思った言葉をお伝えしたいと思います。それは、『日本の教育で一番ダメなところは、みんな仲良く心を一つにして一緒に頑張ろうと言うところです。相互理解がなければ、仲良くはなれないのです。ところが、日本の小学校だと初めから仲良くなるのが大前提です。今の小学生は大人度合が高く、わかりましたと言っても本音は仲良くなれないと思っていることもあります。だから、不登校が増え続けているのです』というものです。これを聞いて確かにそうだと思いました。みんなで仲良くと言っても仲良くなるベースが理解ではなくて、『仲良くなければいけない』という考え方で小学校の初等教育は展開されています。先生主導のコーチングを通して生徒たちのコミュニケーションを活発化してお互いの違いについて理解を深めていくというのが大事ではないでしょうか」
石戸:「東京インターハイスクールは、これから先の日本の教育の未来を考えるにあたり先陣を切ってくださる学びの場だと思いました。本日はありがとうございました」
「自分自身も含めて大人が変わらないと教育は変わりません。そして変わらないと、未來に活きる子どもたちが一番大変です。新しい教育と子育てに皆様とご一緒にチャレンジできればと思っています」という渡辺氏の言葉でシンポジウムは幕を閉じた。