概要
日本で不足しているデジタル人財の育成、流通を推進するために超大学WGを発足した。第1回ワーキンググループでは、日本におけるデジタル人財の状況や本WGでの検討スコープについてデロイトトーマツコンサルティング 町田氏によりご説明いただいた後に、全体でディスカッションを行った。
日時:2021年8月6日(金) 11:00-12:00 ※オンライン開催
第1回ワーキンググループのまとめ
第1回目のWGではメンバーのDX人財育成に対する課題意識やWGの進むべき方向性は概ね一致している、ということを確認することができた。今後、ジョブマッチングというゴールを視野に入れながら、1)全国共通のデジタル人財の定義の整理、2) キャリアマップの作成、また 3)サーティフィケーションの仕組みの構築を中心に議論していく。
主なコメント
- デジタル人財は主に1)デジタルリーダー 2)デジタルコア人材 3)実装/推進人材 4)全社員に分類できるが、本WGではDX戦略の企画・推進をしていくデジタルコア人材をフォーカスしたらどうか。
- 10月末をターゲットに提言をまとめるとなると時間が限られているため、キャリアマップ作成についてはニーズの高いビジネスプランナーやサイバーセキュリティスペシャリスト等を中心に、焦点を絞っていくのはどうか。
- 現在はオンラインの教育コンテンツはたくさんあるが、分かりにくく、それぞれの教材の繋がりが希薄。
- 日本は企業側が求人情報を出すときに、スキルに特化した書き方をしない。DX人材を採用するときにジョブディスクリプションをどう記載するのか等についても周知していきたい。
- 民間企業は「学問」として学ぶことを目的としていない。新しい知識を利活用して今まで直面していた課題をどのように表現し、チーム内でコミュニケーションをとり、それが新しい発見やひらめきに繋がるか、を重視している。
- モチベーションやインセンティブを確り設定しない限り、自発的には勉強をしないのでは。
- 今後大切になってくることは、実効性がある形でサスティナブルに運用できるかという点。
- 既にいろいろな人がいろいろなことをやっている。これらをどのように繋げていくか。具体的なアクションに落とし込む必要がある。
- 最初に実行できる具体的なプロジェクトが必要。実証する地域を一か所選び、超大学WGのリソースを投入し、成功事例をつくり広げていくのがよい。DX化は一般論だけを議論すると成果が出にくく失敗する。地域のストーリーを確りつくることが鍵。